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第23回東北オープンが、10月8、9日の両日、秋田県由利本荘市水林スポーツ公園において、プロ33名、アマ16名の参加により開催されました。


9月までの猛暑が嘘のように朝晩は冷え込み、大会前日には地元の名峰鳥海山も初冠雪するほど、一気に秋が深まる中、穏やかな秋日和に恵まれた2日間でした。

今回も、水林の常設コースをベースに、ショート&タイトな設定に、お約束の急坂アップダウンを随所に加えたテクニカルな構成とし、東北オープンのコンセプトであるプロ・アマ同一コースで、プロは持てる技量をいかんなく発揮し、アマは、プロの妙技に触れながら、大いに刺激を受けて欲しい、との思いを込めたコースです。

プロオープンでは、水林ホームの佐々木健二選手が第1R51のトップスコアで飛び出し、第2R以降も僅差でリードしたものの、この大会初参加の実力者シメル航選手が追い上げを見せ、決勝でついに追いつき、サドンデスに持ち込む熱戦となりました。1ホール目では決着がつかず、2ホール目にハザードに囲まれた108mをベタピンにつけたシメル選手がバーディーとし、逆転で東北オープン初優勝を飾りました。2位が佐々木健二選手、3位は昨年6位の稲田裕音選手、4位には昨年11位の又吉楓選手がジャンプアップしました。

プロレディースは、齋藤真里奈選手1名の参加でしたが、笑顔いっぱいのラウンドを繰り広げ、こちらも初優勝となりました。プロマスター40+は、昨年2位の丹治憲明選手が、第3Rにトップに立つと後続を引き離し、決勝でもその差を広げ、2位に9投差をつけ優勝を果たしました。2位には武田一広選手、3位に藤村成選手となりました。プロマスターレディースは、第2R以降トップを譲らなかった兼弘真由実選手が大差で逃げ切り優勝。2位に伊東礼子選手、3位には渡辺聡美選手、4位に金子慶子選手となりました。プロマスター50+では、伊東格選手が第1Rからトップを譲らず、昨年の2位からうれしい優勝を果たしました。2位には江原隆夫選手、3位に大島竜也選手、4位には高橋真選手が入りました。プロマスター60+は、毎年激戦をみせてくれますが、金子栄治選手が第3Rにこのクラス唯一のアンダープレーで、藤井善行選手と櫻井康生選手を逆転してトップに立ち、決勝でも1投差をキープして久々の優勝を飾りました。2位に藤井善行選手、3位に櫻井康生選手、4位には河合伸浩選手が入りました。なお、水林の仙人、89歳の高野貞雄選手は、随所に好プレーを見せ、6位と奮闘し、スーパー鉄人ぶりを発揮してくれました。

アマチュア部門では、アドバンスは3名の争いとなりましたが、ディスクゴルフを始めて2年目の後藤康太選手が、水林の林間を想定した猛?練習が功を奏し、うれしい初優勝を飾りました。2位にはスーパー鉄人のお孫さんである高野駆選手、3位は泰山圭選手となりました。アドバンスレディースは、後藤智恵選手1名のエントリーでしたが、思い切りの良いショットとパットで最後まで投げ抜き、見事夫婦アベック優勝を果たしました。レディースマスターは3名の争いでしたが、水林初お目見えの高野佑子選手が、後続を振り切り初優勝。2位には小川さつき選手、3位は渡辺洋子選手となりました。マスター50+は、水林を知り尽くしている真坂正男選手が、2位以下に大差をつけて独走。昨年のアドバンスクラスに続いて優勝しました。2位には昨年の覇者黒渕正人選手、3位に村上明光選手が入りました。マスター70+は4名のエントリーでしたが、実力者の菊池茂樹選手が余裕で逃げ切り、レジェンドクラス初優勝を飾りました。2位に斎藤武志選手、3位に白井芳一選手が入りました。

終わってみると、平均距離が85mと短いにも関わらず、アップダウンのきつさと、狭くてラインの限られたホールレイアウトのせいか、トータルでのアンダーパーは、2アンダーの2名だけという、短いのにアンダーで回れない水林マジックは今年も健在だったようです。

ティーとゴールが近接したホールが多く、選手の皆様にはご迷惑をおかけしたと思いますが、なんとか予定通り終了することができてホッとしております。お寄せいただいた感想等を受け、来年はもっと楽しめるコースにするべく検討を重ねたいと思っております。
表彰式では、恒例の秋田の特産品が全員に当たるお楽しみ抽選会も行われ、新米、地酒ほか秋田の名産をたくさんお持ち帰りいただきました。
各部門で優勝された皆様、おめでとうございます。そして入賞者の皆様、残念ながら入賞できなかった皆様も、不思議に満ちた東北オープンへまた是非お越し下さいますよう、スタッフ一同、心からお待ちしております。

最後に、今大会の開催にあたりましてご協力くださいました岩手県協会の皆様、JPDGA、由利本荘市、由利本荘市教育委員会、本荘地域スポーツ推進委員協議会ほか、多大なるご協賛をいただいた一平商会様、合同会社大曲経理センター様、撤収をお手伝いいただいた選手有志、ご参加いただいた選手の皆様に心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

 第23回東北オープントーナメントディレクター
秋田県ディスクゴルフ協会副会長 大滝  朗