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2015ディスクゴルフ世界選手権他(プロの部)(2015.7.15-8.18 Pittsburgh.PAその他)
2015年の世界選手権が8月4日から8日に架けて、米国ペンシルバニア州ピッツバーグで開催されました。


今回は、今までになく長期な遠征を計画、前後に行われる日本のABT「関東OP」と「みちのくOP」も含め、6週連続の転戦を計画。
実際には、州の大会、ウイークリーなど含め、8戦を行うこととなりました。
関東オープンは、1.3位(梶山・白井)と、まずまずの滑り出しでアメリカ遠征スタートです。

日本からは、梶山選手(PO)私(PSGM)関口選手(PSGML)それに福岡の岩崎(麻)選手(POL)(8/1~8/10)、が参戦しました。
私たちは7/15に日本を立ち、一路アメリカへ。初戦の場所は、ワールド開催場所から西に350Kmの、コロンバス・OH近郊のGalenaというところで、大会名はThe Players Ballです。
今回は、前回同様、全てモーテル使用で、快適なアメリカ生活を送る事が出来ました。

☆「その1」公式戦初戦「The Players Ball」7/18

アメリカ到着の初日は、20時間にも及ぶ旅の疲れをものともせず7/15夕方から、直ぐ練習ラウンドに移りました。
初戦のコースは、ロング、ショートと2つのティーがあるコースを使って行われます。このコース、アメリカにしては距離がありませんが、緑と湖に囲まれた美しいコースです・・・。
しかし、1番H「おや」少しぬかるんでいる・・・。2番H、ここはゴール辺りがやや泥んこ。
3番H、3m幅の両脇に樹木が並ぶ直線80mのコース。ついに現実が!!移動の道が、ドロドロ^^);;ゴールが見えるはずが、なんとなくはっきりしない。2投目の場所へ行って驚きました。ゴールの足元は池!!ゴールが池の中にある。ゴールに入れると、水の中に入らないと、ディスクが取れない。
後でスタッフに聞いたところ、我々がアメリカに来る1週間前まで、20日間雨が続いたそうで、水際が15m位コースを侵食したとのこと。大変なことになっていました。このため、このホール以外でも、水際がゴールまで2~5mのホールが、4つほど出現していました。最もスリリングだったのは、5番H。フェアウエーが水没、ゴール右3mまでが波に浸食され湖。90mストレート。運が良ければ、水の中でもフェアウエーと認められ、水の中からのショットが可能です。水深20~30cm。
1ラウンド練習をして、気が付くと夜の9時になっていました。
遠征2日目、木曜日夕方にウイークリーあるとのことで、急遽参戦。泥んこのコースへ。梶山がロングティーを54のスコアでまとめ、サドンデスを制して優勝。
いよいよ、週末の公式戦。梶山はPO、私はPM、関口はPOLに参加。
午前中ロングティー。1R目、梶山58でやや出遅れる。白井は54と健闘、マスターの4位。午後のショートは、梶山49でオープンの5位へ。白井は51で4位をキープ。関口は、1R目1打リードしたものの、2R目惜しくも逆転され、3差で2位となりました。
ほとんどのコースが森の中で、タイトなホールが多いにも拘らず、3選手とも健闘、何と初戦から、全員賞金ゲットで幸先良いスタートとなりました。ロストディスクは2枚。

☆「その2」公式戦2戦「Puns Labyrinth IV」7/25-26

日曜日は、のんびり次の目的地までドライブのはずでしたが、昨日の大会で、大会の情報をキャッチ、コロンバスから30km程のところで大会があるとのこと。日本でも馴染の深いスコット ストークリー(1999年Worldファイナリスト)が出るというので、参加することにしました。
ぶっつけ本番のコース、しかも山道を利用したタイトなコースに驚きながら、1ラウンド目をスタート。タイトなコースのせいもあって、白井が好調。スコットに4差の3位タイでトップグループ。相変わらず出足の悪い梶山は、トップと9差に付けます。2ラウンド目に入ると、梶山の調子がやや上向き、3位に食い込みました。1位スコット96、2位白井100、3位梶山106、関口は73から68とスコアを伸ばし、レディース2位。参加者は45名程度。面白い大会でした。
移動日を1日ずらし、7/20公式戦2戦目の地、Newbury, OHへ出発です。コロンバスから北東に約160km、事前調査では、ここも湖に隣接しているコースです。
2時間半をかけて現地に到着。もちろんコースの下見に出かけることになりました。
このコース、長さもさることながら、ほとんどが、ティーからゴールが見えないホールが続きます。曲がっていて見えない、樹木で見えない、遠くて見えない、さまざまなバリエーションを見せるこのコースには、各ホール3つのティーがあります。いずれもコンクリートティーで、ブルー(パー69)、ホワイト(パー61)、レッド(パー59)、長い順にサインが色分けされていて、ティーに色の文字と距離表示が埋め込まれています。
同じコースでありながら、各ティーで、まったく違うコースに仕上がっています。
今回の遠征で、もう1度行けるとしたら、間違いなくこのコースを選ぶに違いありません。ラウンドするだけで、全てのショットが必要になる(上手くなる)、そんなコースなのです。
何回まわっても飽きがこないこともあり、朝9時頃スタートして、夜9時までのラウンドが、4日間続きました。毎日3コースを回る訳ですが、レッドで3時間、ブルーで4時間はかかってしまいますので、休憩を入れると、このタイムスケジュールは仕方のない所です。実際の試合では、ブルーの所要時間は5時間を超えていました。
試合の方は、梶山はオープン、白井はシニアで申込みましたが、棄権が出て1人になったため、急遽オープンでの参加となりました。6位まで、賞金が用意されています。関口は、オープンレディースに挑戦することとなりました。こちらは、3位まで賞金獲得です。
初日、やっと調子の出てきた梶山は、2ラウンド目、ブルーのコース記録となる66を、スコットと共にマーク。初日を終わってトップと6差の2位。白井は、トップと14差の5位タイに付けます。関口は、難コースに手こずったものの3位。2位と12差に付けています。2日目、梶山は、地元のボビーがアンダーパーの猛追で、逆転され3位、白井は、スタート時の順位をキープして5位タイ。関口も3位をキープして終了。2戦目も全員、賞金獲得となりました。
ここでは、確か4枚ディスクを池に・・・。ここの15番ホールは、投げ下ろしのアンハイラインで75mほど投げると、ベストポジション。85m以上投げると池に嵌る。そこから木々の間を縫って右に80mほど投げると、90m先にゴールが見えます。2投目も、木に当たると、池に吸い込まれるか、森の中か、いずれもペナルティーは必至のコース。ここと同じように、池に隣接ホールが4つほどあり、ロストは、主に、この4つのホールで起こりました。
2戦目が終わって、飛距離、ディスクコントロールが、かなり向上したような気がしているのは、私だけでしょうか?
そんなコースに別れを告げて、次は、いよいよWorldの会場へ移動です。

☆「その3」公式戦3戦「2015World」8/4-8
関口 シニアレディースで世界一に!!
移動日7/27、約200kmの行程のため、ゆっくり出発したせいか、通勤ラッシュにも合わず、道はすいています。3時間ほどかけ、ペンシルバニア州Pittsburghへ。情報では、こちらでも、3週間位雨が続いたという事で、少し心配です。
さて、ワールドのコースは、かなり広域に4コースが点在しています。コース間の移動は、一番離れているところでは、50分くらいかかります。コース自体は、準決・決勝の行われるSlippery Rock大学(Av156mPar67)のキャンパスを除いては、全て森の中のコースで、各ショットの置き場所を考えないと、OB以上の過酷な状況が待つ難易度の高いコースとなっています。どのコースも、かなりのアップダウンがあり、体力が必要です。
唯一、大学のキャンパスコースだけは、オープンなロングホールが主体となって、決勝の観戦仕様となっています。
Pittsburghに着くと、いつも通り、宿泊ホテルに1番近いKnob Hill(AV128mPar61)でラウンドすることに。MPOは、回らないコースですが、なかなか難しいホールが続きます。長雨の影響は、少なくても、ここを回ったかぎりでは、ほとんど無くホッとしました。
今週末は、九州の岩崎(麻)選手も参戦、どう戦うか楽しみです。
今回は、4人が全て違うクラスに出るため、移動スケジュール作成も一苦労です。
残りの2コースを簡単に説明すると、Moreine L(Av・MOP150m・他130mPar66)・Deer L(Av145mPar66)の4コース。稼ぎどころのコースを見誤ると、順位は大きく変わります。
さて、練習ラウンドは、1週間じっくりラウンドを重ねた3選手に比べ、8/1から3日間の準備期間しか無かった岩崎が、少し心配です。
開会式では、昨年に続いて梶山が、日本の国旗を持って壇上に上がりました。いよいよ大会がスタートです。
大会は、梶山がMPOで、出足が悪く準決勝のボーダーに喘いでいましたが、運命の5ラウンド目、レイティング1070のビッグラウンドで、一気に昨年とほぼ同じ35位まで順位を上げたのは流石でした。FPOに参加の岩崎は、準備期間の少なさにもかかわらず、準決勝のボーダーで健闘したものの、5ラウンド目が乗り切れず準決勝進出はなりませんでした。白井はMPSで、3ラウンド目、トップスコアで3位まで浮上しましたが、4日目思うように伸びず後退、2差で決勝進出を逃しました。このクラスは、毎年GMからの参入が目白押しで、より一層のレベルアップが望まれるところです。

さて今回の目玉は、関口。昨年の高野に続いて、世界一を目指します。2名の参加でしたが、相手は途中棄権となりました。しかし、1R目で、すでに6差を付けていることから、文句なく世界一と言える闘い振りでした。今回は、練習の中で飛距離も伸びて、930のレイティングを記録する圧巻のラウンドも見せてくれました。昨年は、大会に馴れた3R目からは、参加選手中1番の成績でしたので、昨年、惜しくも逃した世界一を、一年かけて奪取したことになります。“おめでとうございます”
World最終日は、大会が終わって、2時間ほどして、表彰式が始まりました。大学の宿泊施設の一部を使って、とても素敵なエリアが用意されました。レジェンドの表彰に続いて、関口さんの表彰になりました。「おめでとうSHIGEKO」の声に後押しされ、前に出ます。トロフィーと賞金を貰って、スピーチ。歓声にかき消されよく聞こえませんでしたが。関口さんが2言3言話すと、また歓声が起きました。昨年の高野さんに続く嬉しい光景です。
その日の夜は、4人で、ささやかなお祝いをして、乾杯で締めくくりました。

ワールド参加について:日本の場合、ワールドに参加といっても、通常、大会の2~3日前に現地入りがやっとです。どの種目も、上位陣は前週の火曜日(1週間前)辺りから現地に乗り込み、各コースしっかり対策を立てて臨んできます。
対抗策としては、なかなか難しいところですが、3日で何をすることがベストなのか、もう少し、しっかり考えておく必要があります。ラウンドなのか、情報なのか、しっかりした情報のもと、1Rをじっくり回るのも一考です。先に現地入りした選手との、力量のバランスも考慮に入れることも必要になります。
来年は、日本からの挑戦者が増えそうな話も聞きます。先発組として、しっかりしたサポート体制を作って、今年の教訓を生かしたいと考えているところです。
さて、今年は、もう1試合Aランクの大会が残されています。Worldの上位陣も揃って参戦とのこと、楽しい大会で締めくくれそうな予感がします。

☆「その4」公式戦4戦(アメリカ最終戦) 
「19th Annual Brent Hambrick Memorial Open」8/15-16

8/9World翌日早朝、岩崎選手を送ってピッツバーグの空港へ。来年以降の雪辱を期して帰国となりました。残りの三人は、見送った後、簡単な食事をして、一路、コロンバス・OHに戻ります。
今回の移動距離は、少し長めの300km以上です。
今回のコースは、場所がなかなか見つからず、大変でしたが、梶山の動物的感が冴え、予定より30分位遅れて無事到着しました。
コースは、大きなダムを挟んで、東と西に分かれています。
西のコースは、27ホール、東のコースは18ホール、いずれもパー3のホールになります。
難易度は、27ホールの方が、イーブンパー(81)でレイティング998、18ホールの方が、50でレイティング997でしたので、27ホールの方が、かなり難しくなっています。
27ホールのコースは、道路に面して、OBと隣り合わせのホールと、森の中で、小川に隣接するホールが多く、その小川は、10m位の急激な斜面の下にあり、灌木が茂っていて、なんでOBではないのかと思うほどです。
18ホールのコースはダムの土手を、上から投げ下したり、下から投げ上げたり、湖畔の入り江を利用して、100m近くまでOBの、無茶なコースもありますが、最終戦としては、とても面白い、内容の濃い大会となりました。
大会は、梶山が出場のオープンで42名の参加、もちろん決勝進出を狙います。私は、シニアにエントリー(2名)ですが、グランドマスターと回ることになり、グランドマスターのスコアが目標となります。関口(シニアレディース)は、練習でも、1度しか達成できなかった、27ホールをAV4で回ることが目標でスタートしました。
初日、オープンでは、梶山が2ラウンド目に18Hで45のスコアをマーク、4位に3差として初日を終わりました。私は、グランドマスターのトップと4差の2番目のスコアで初日を終わりました。関口は、2ラウンド共目標には及ばず、2日目の27ホールに、最後の望みを賭けます。
2日目、練習では27ホールで70前後を記録していた梶山でしたが、攻めのゴルフをしたせいか、惜しくも上位進出はなりませんでした。もちろん、賞金は獲得しました♪v私は、自分としては、なかなか良いゴルフをしたと思いましたが、グランドマスタートップとの差は2つ開いて、6差の2番手でフィニュッシュとなりました。関口は、この日、前半から安定したゴルフを展開、後半疲れが見えてきたものの、Av4で考えると、2アンダーで終了、練習を通してでも、自己記録でした。ただ、スコア誤記で、イーブンになってしまったのは残念でした^^;;

決勝:S Lizotteが、決勝から落ちて見られないのは残念でしたが、P McBethとR Wysockiがゆっくり見られました。
特に、P McBethは、5~6mほどの上下左右の空間を、なだらかな丘陵のアンハイラインに沿って130m以上投げます。後で聞いた話ですが、3度とも、ほぼ同じラインでバーディーだったとのこと、再現性の高さに驚かされる話でした。また、175mを超える、やや上りオープンなコースでは、ティーショットを20m以内に着け、3ラウンド目は、パットも決めて2で上がったのも印象的でした。
昨年、Worldで、R Wysockiとサドンデスの末3連覇を達成したP McBethですが、今年は、一歩抜け出して、P McBeth時代到来を思わせる強さでした。Worldでどこまで連勝を伸ばすか興味のあるところです。P McBethの活躍によって、K Climoの9連覇も、再び脚光を浴びることになりそうです。

5週間に及ぶ長期遠征でしたが、終わって見ると、アッという間の35日間でした。
少し長期な遠征を企画して、今年で3年目です。今後も頑張って行きたいと考えています。
最後になりましたが、出場に当たり、様々なサポートをして頂いたJPDGA、いつも練習に付き合ってくれる辰巳の森の皆様に、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。
(白井一夫2015.9.25)