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第8回北海道オープンは計32名(道内参加者10名)の参加でスタートしました。

会場の道立公園「噴火湾パノラマパーク」は噴火湾を見下ろす高台にあって、常設9ホールと特設用ゴール18台を備え整備の行き届いた美しい公園ですが、関東・関西方面からのアクセスが悪い為(北海道新幹線函館北斗から特急で30分または千歳空港からレンタカーで3時間)大会の存続には地元北海道プレイヤーの増加・躍進が欠かせません。
今回初めて八雲町から3名のアマチュアプレイヤーがデビューしました。ようやく将来に向けての第一歩を踏み出した感がします。
今年も東北・関東・関西・沖縄から20名を超えるプレイヤーが参加してくれました。
この遠い北海道八雲町まで(八雲町の方ごめんなさい!)駆けつけてくれたプレイヤーの皆さんには感謝の言葉しかありません。
そして、願いを込めて「来年も待ってますヨ!」

さて、競技はプロ・アマとも二日間で行われました。九州や東京では台風や大雨でたいへんな天気でしたが、ここ八雲は八雲らしい曇天(一週間に八日曇るので八雲なのだとか…)で二日目の雨もぱらつく程度でした。
【プロ・オープン部門】10名
コースの平均距離113mと北海道らしい長大なロングホールは健在ですが、80~100m前後のショートホールやマンダトリーホールではシビアなOB設定によって、ピンポイントで攻める精度も要求されます。このことでビックスローを持たない選手にもチャンスがあるコース設定となりました。
勝敗の行方は、早くも序盤から4名のプレイヤーに絞られて来ました。昨年の覇者、福田孝一選手/昨年惜しくも福田選手に敗れた黒田大輔選手/久々の登場、第1回のファイナリスト石原雅敏選手/昨年のGM優勝者、藤井善行選手です。1日目36ホールを終わって、トップは-9で黒田、続いて-7藤井、-5石原、-1福田と3名のビックスロアーに全く引けをとらず、ショットの精度とパッティング力の藤井が食い下がります。勝負の第3ラウンド、石原が-6、トータル-11でトップに立ちます。2位黒田-10、3位藤井-4、4位福田-3で準決勝へ進みます。石原はその後も順調にスコアを伸ばし、トータル-15で北海道オープン初優勝!優勝賞金の他に八雲町から時価1万円相当の特産品が贈られました。2位争いは熾烈でした。伸び悩む黒田を尻目にディフェンディングチャンピオン福田が意地を見せ黒田と並び-9で2位タイ。藤井は健闘しましたが-6となりました。
【プロ・レディス部門】2名
伊東礼子選手(岩手)と金子慶子選手(東京)の2名のエントリーでした。レディスには厳しいコースセッティングでしたが、両選手とも最後まで高いモチベーションを保って難コースに挑戦していました。特に金子選手の健闘が光ります。若さに勝る伊藤選手が有利とのゲバ票を尻目に36ホールを終わってトップタイの+53で並びました。金子選手は2日目も健闘しましたが、最終的には伊藤選手の優勝となりました。

【プロ・グランドマスター部門】8名
常勝藤井選手がオープン部門にエントリーしたため、GM部門の攻防は1R目から混沌としていました。中でも、故障のためバックハンドスローを封印している白井一夫選手の存在が気になります。18ホールを終わって、実績で勝る金子栄治選手が唯一のアンダーパー(-2)で抜け出します。白井選手は+11と大きく出遅れました。2位タイに大島竜也選手と横田一平選手が+4で続いています。2R目になぜか北海道へ来ると安定感のある大島選手が-2のトータル+2でトップに立ちます。金子選手はコース最難関のトリプルマンダトリーで13を叩き+7と2位に後退。3位には伊東格選手が+16で浮上しました。
2日目に入っても大島選手はいつものようには崩れません。準決勝では全てのプレイヤーでのベストスコア(-6)をマークし、トータル-1で圧勝しました。2位には3Rから持ち直したもののマンダトリーの13が響いた金子選手が入り(+5)、3位には3R、準決勝と安定感あるラウンドで木宮秀生選手。4位にしぶとく白井選手が入賞しました。
【アマ部門】7名
平均距離88mとアマとしてはかなりのロングコースです。今年の北海道オープンではアマもプロと同じラウンド数をプレーします。(54+準決9+決勝6)
7名の内4名は北海道在住。中でも3名の地元八雲町プレイヤーはめでたく公式戦デビューとなりました。36ホールを終わって、岩手の菊池茂樹選手が予想通り他を寄せ付けない強さです。デビュー戦の久次米正太選手も飛距離90mのサイドアームスローを武器に4位と健闘しています。2日目に入ってからは、やはり実力通りの展開になりました。菊池選手がダントツ+9で優勝。2位には札幌在住の胸元利典選手が、3位には菅原秀彦選手が入りました。
【ノービス部門】5名
今年も全員が現地八雲パノラマパークの関係者でした。
来年は、是非一般町民の皆さんの参加も期待したいと思っています。

選手の皆様、地元運営スタッフの皆様、準備段階からお世話になった八雲町公園緑地推進室の吉田様、コース設営・撤収にご苦労された村上様はじめ公園管理の皆様に厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。

第8回北海道オープンディスクゴルフトーナメント ディレクター江原隆夫