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第5回みちのくOPは8月7・8日の2日間、岩手県北上市北上総合運動公園で開催された。
今大会はLTとして開催されたが、多くのリピーターとこの時期だから参加できたという初参加者を含め、定員となる72名のエントリーを得た。連日の猛暑でコース途中に給水所を設ける必要が生じるなど、選手も運営側も暑さとの戦いとなった。


今大会設定されたホールのうち、最も選手を悩ませたのは#9Par5であり、最初のラウンドではバーディーだったのに、次のラウンドでは簡単に7や8を叩いてしまうなど、遠投力や技術ばかりでなく戦略性とそれを遂行する精神力が試されるホールとなった。
各部門各クラスの優勝者は、この#9を含めた北上の難コースを見事に攻略し、実力を発揮し切った選手ばかりである。中でもオープンの白井一夫選手とグランドマスターの六本木孝道選手の強さは手がつけられないほど。この2名を破るには150mを越えるようなホールが続くコースで常にバーディーを狙える遠投力と精度を持っているか、あるいは平均50~60m程度のショートゲームぐらいしかないのではなかろうか。とにかく90m前後のゲームでは完璧なプレーを展開する。
今後のみちのくOPのあり方については県協会内で検討していくが、これからも運営スタッフも共にプレーに参加して楽しむスタイルを堅持し、手作り感のある大会運営を目指していきたい。
最後に、今大会も提携協賛していただいた(株)ヒーロー様、そしてすばらしい会場を提供していただいた北上市、岩手県立翔南高等学校様に対し、心より感謝申しあげます。(TD横田一平)

【プロ部門】
オープン
予選第1ラウンドで48のベストスコアを出した白井が、終始正確なショットと的確なコース戦略によって一人別次元のゲームを展開し、圧倒的勝利を飾った。2位争いは最終ホールまでもつれる展開となったが、追う杉渕、望月に対し最後まで冷静なプレーに徹した川崎が逃げ切った。3位に杉渕、4位には望月が入った。(黒パパ)

レディース
 トップを行く金谷選手に、柿本選手、稲見選手、大滝選手がくらいつく形で決勝が始まった。予選ラウンドの#2ではバーディー、パーでおさえていた金谷選手がここで痛恨のダブルボギー。#11では柿本選手、稲見選手が揃ってバーディーをとり、ジワリとプレッシャーをかけたかと思うと、大滝選手もロングパッドを正確に決めたたみかけてきた。金谷選手の#12では正面上部の木々の間を狙ってのティースローがうまく抜け、パー。続く#15通称ビーチでは決勝唯一パーをゲットした柿本選手のティースローが輝いていた。(小さなガッツポーズもキラリ。)そして、最終ホールを見事パーで終えた金谷選手が見事みちのく2連覇を果たした。セミの声もかき消す華麗なプレーをみせた4名のプレーヤー。グッドスローにはお互いに称賛しあう暖かい光景が印象的なレディースファイナルであった。(wata)

マスター
迎田の1ポイントリードで迎えた決勝は、1ホール目の池越えで藤井が迎田に並び、2ホール目では黒田がバーディーで3位江原を激しく追い上げる面白い展開となった。大きく動いたのは今回の目玉9番ホール。これまでバーディーを含め手堅くこの難ホールを攻略してきていた江原のショットは次々とOBへ。ボギーで切り抜けた黒田が3位に逆転浮上。藤井は前半で迎田に並ぶと、後半堅実なプレーを続け、終わってみれば3打差をつけてのうれしいプロ初優勝。2位迎田、3位黒田、4位には江原が入った。(菊池)

グランドマスター
 断然トップの六本木さんに次いで諸岡さん、少し離れて櫻井さんと大滝さんとで迎えた決勝は、#9と#18が面白かった。#9では正確なショットでバーディーとした六本木さんに対し、3名は勝負に出てOBを連発。最終#18でも諸岡さんと櫻井さんが見事に罠にはまってそれぞれ7を叩いた。淡々とバーディーを重ねた六本木さんが-19で圧勝。諸岡さんが2位に踏みとどまり、3位タイとなった櫻井さんと大滝さんとで順位決定戦。3位を確定したかに見えた櫻井さんだったが、パットが・・・。結局大滝さんが3位、櫻井さんが4位となった。父ちゃんは『だからグランマは面白い』(健次郎)

【アマチュア部門】
アドバンス
 中高校生を含む若手と実力のあるベテランの対決が見どころのこの部門、終始若手がベテランを圧倒し、健次郎がアドバンス通算2勝目をあげた。予選からオールラウンダーの佐藤を中心に、草野、健次郎、青木雅、山口、手塚、そして大島が激しく競り合う展開。健次郎の3ポイントリードで迎えた決勝、佐藤、草野を追う青木雅が一気に4ポイント追いつき、3人が2位タイで並んだ。(横田)

アドバンスレディース
 9名で争われたこのクラス、前田がトップを譲ることなくしっかりと投げ切り今期2勝目をあげた。菜花、浅谷、秦らが前田を必死に追うがその差は縮まらない。2位に菜花、3位に浅谷、そして4位に秦が入った。前田のミドルレンジまでの精度の高さ、菜花の果敢なショットなど次の対決が楽しみである。驚かされたのは兼弘成望。度胸といいきれいなショットといい、将来の可能性を強く感じさせる楽しみなジュニアがまた現れた。(横田)

マスター
昨年の覇者、福島の鈴木が安定した強さを見せ2連覇を飾った。2位に吾妻、3位には黒渕が入った。岩手の新人高橋は公式戦初出場。時折見せる力強いショットは豪快で今後楽しみな選手である。6位の小山は第1回大会に出場した経験があり、山形県では数少ないプレーヤーの一人。今回残念ながら途中で体調を崩したが、ぜひ再挑戦を期待したい。(横田)

グランドマスター
福島の白井が他を寄せ付けず貫禄の3連覇。打矢、菊池が何とか追いすがろうとするが、バーディーチャンスを確実にものにしていく白井は強かった。このクラスは実戦だけでなく舌戦も見ている者を飽きさせない楽しさがある。4連覇宣言した白井に対し、実力者五十嵐をはじめ誰が連覇を阻止するのかエントリーの段階から楽しみである。(横田)

シニアグランドマスター
しばらく試合に出ていなかった高野であったが、周囲の心配をよそに、宮本、齋藤、大井らを寄せ付けず圧勝した。予選第1ラウンドで好スタートを切った齋藤であったが、高野、宮本に追いつかれ、ついに大井にも追いつかれた。決勝では宮本、大井そして齋藤の激しい2位争いが展開され、2位宮本、3位斉藤、4位大井とそれぞれ1ポイント差で順位が決した。
(横田)