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第9回みちのくオープンが、8月16日、17日に岩手県北上市の総合運動公園特設コースで開催され定員80名を超す85名のプレーヤーが参加し、大会を盛り上げてくれました。


今年の「みちのく」は、#5「Pro205m/Ama175m、Par5」国内屈指の難コースを自負する「タイト&ロング」やレフティ・キラー#11「ビーチ」などの名物ホールに加え、#14「駐輪場」、#15「岬」など、気の抜けない新ホールを6ホール用意しました。これらの難コースとともに、参加選手は、「みちのく史上」初めての雨と、ぬかるむティに苦しみながらのラウンドとなりました。例年以上に技術と精神力、集中力が試されたのではないかと感じます。
大会中にスズメバチの巣が見つかり、名物#11「ビーチ」をクローズしたことは本当に残念であり、苦渋の決断でしたが、プレーヤーの安全を最優先とした判断に対し、混乱なく大会を進行することができたことは、プレーヤーの皆様のご理解とご協力のおかげでした。
それから、今回、宮城県から4名のディスクゴルファーが公式戦デビューを果たしました。東北の中心地「宮城」に誕生したゴルファー達の今後の活躍に期待します。
また、大会開催中にアメリカで行われているプロ・ワールドに参加中の髙野貞雄選手(秋田)の優勝というビッグニュースが紹介され、大いに盛り上がりました。髙野(貞)は、「みちのくオープン」でもアマ・シニア部門の優勝経験者であり、「秋田の鉄人」と尊敬の念をもってよばれているスーパーシニアです。日本から、それも東北から誕生した世界チャンピオンに心からお祝いを申し上げます。
最後になりますが、今年も素晴らしい会場を提供してくださった岩手県立翔南高等学校をはじめとする関係各位、全国から参加してくださったプレーヤーの方々に対し、あらためて感謝申し上げます。
(初TD:黒渕正人)

ここからは、みちのく名物「スタッフリポート」となります。長文・迷文はなにとぞご容赦ください。

【アマ部門】

「アドバンス」
昨年度チャンピオンの山口(栃木)が第1ラウンドで抜け出すと、その後もしっかりとスコアをまとめ、見事2連覇を達成した。山口の総合成績は、アマ部門唯一のアンダーパーであり、自力を見せつけた形となった。2位は、2日目に本来の力を発揮して追い上げた柴原(栃木)、3位は予選3R目で「エース」を含む「6アンダー」で18ホールでのアマ部門最少スコアをたたき出した間根山(東京)、4位には、秋田の篠田が入った。
「アドバンスレディース」
山口(亜)が予選ラウンドすべてを部門最少スコアで回り、アドバンス部門の山口(太)とともに、アベック優勝を果たした。2位の古谷は決勝で意地を見せたが、「時すでに…」であった。
「マスター」
ベテラン原田(秋田)と公式戦2戦目の新人、村上(岩手)による熾烈な優勝争いの末、原田が優勝、村上は惜しくも2位。3位には地元の阿部が入った。
「マスターレディース」
トップを行く神浦(茨城)に地元北上の伊東が追いすがったが、最後は実力に勝る神浦が逃げ切って優勝。2位は伊東、3位は公式戦初出場の阿部(宮城)となった。
「グランドマスター」
連覇を狙う菊池(岩手)と奪還を狙う白井(福島)を中心に個性と実力をあわせもったメンバーでの争いだったが、徐々に差を開いていった白井が前回のリベンジを果たして優勝。2位は菊池、第3Rで差を詰めてきた五十嵐が3位、4位は決勝でエースを決めた打矢(秋田)が入った。
「シニアグランドマスター」
昨年度の日本選手権、今年の日本オープンと2つのNTを制している優勝候補の斎藤(岩手)を抑えた神浦(茨城)がミスの少ないプレーでラウンド。4差で逃げ切り、「アマ・マスターレディース」の神浦(洋)とともにうれしいアベックでの初優勝を果たした。2位は斎藤、3位は眞坂(秋田)となった。
「レジェンド」
福島から参加の3名での争いであったが、木村と髙橋がラウンド毎に1位が入れ替わる熾烈な争いを演じた。第3R・決勝とスコアをまとめた木村が優勝。2位は髙橋、3位臼田となった。
「U16」
埼玉の福留(央)と秋田の髙野が予選を終わってわずか1差。1投1投が勝敗を左右する緊迫した決勝ラウンドとなった。追う髙野のプレッシャーに負けず冷静にプレーした福留が2差で逃げ切り優勝。髙野は追い切れず2位、3位は最年少12歳の福留(礼)であった。
【黒渕正人】

【プロ部門】

「オープン」
オープン部門で決勝に進んだのは、菊池(東京)杉渕(神奈川)大滝(秋田)佐々木(秋田)の4名。準決勝終了時点では、1位の菊池、2位大滝、3位佐々木までわずか2差。残りの決勝(6ホール)を残して4位の杉渕とは10差あり、優勝争いは、菊池・大滝・佐々木3名にしぼられた。しかも1つのスローが明暗を分けるしびれる争いとなった。
決勝のスタート、#1で佐々木と杉渕がバーディー。パーとした菊池・大滝に詰め寄る。続く#14は、大滝のパーに対し3名がバーディー。残り4ホールを残して佐々木が2位に浮上、菊池と1差になる。勢いに乗ったかに思えた佐々木だったが、その後伸ばせずホールアウト。菊池は#16「172m/Par4」でバーディーとし、優勝を手繰り寄せた。大滝は最終#18をバーディーとし、佐々木と並んでホールアウト。2位タイとなった。4位の杉渕は、決勝4バーディー1ボギーで差を詰め、意地を見せた。
結果、優勝は菊池、2位タイに大滝・佐々木の秋田勢、4位は杉渕となった。集中力、ショットの正確さ、勝負どころを見分ける勝負勘など、見ごたえのある素晴らしいプレーは、とても勉強になった。
【黒渕修平】
「レディース」
  佐藤、稲見、柿本というベテランというか実力者に若手の手塚が挑むという形のレディース決勝。トップの佐藤と2番手につけた稲見との差は「5」、さらに同スコアで並ぶ3番手柿本・手塚とは「13」と決勝スタート時点では、佐藤の余裕勝ちかと思われ、柿本と手塚の3位争いの方が面白いか…と思っていた決勝スタートホール。なんと佐藤がいきなりのダブルボギー。パーとした2位稲見との差が一気に縮まり、3差になる。手塚はボギー、柿本はパーで3位争いは、柿本が「1」リードする。続く#15でも佐藤はボギー、他3名はパーとして、優勝争いの佐藤と稲見の差は「2」、3位争いの柿本と手塚の差は「1」と、一気に緊迫してきた。その後一進一退を繰り返し、最終ホールを迎える時点では、トップ佐藤、2差で稲見、3位争いの柿本と手塚は同スコア。まさに、勝負を決める最終ホールとなった。#1「池越え/Par4」は、ティのあるエリアが若干池に突き出し、対岸までは57m。ティから左をえぐって回るように続く陸地は木が邪魔して左に逃げ道はない。小さな湾をショートカットする感じのホールには、「救済」を宣言すれば、「対岸のドロップゾーンから3投目としてプレーできる」というローカルルールが設定されていた。しかし、だれも救済は宣言しない。ところがこの#1には、魔物が(北上の珍獣ドボンが)潜んでいた。佐藤が見事パーをゲットしたのに対し、稲見は痛恨のダブルボギー、ボギーの手塚にダブルボギーの柿本。
 熱い戦いはついに最終ホールで幕を閉じた。優勝したのは佐藤。苦しみながらの連覇であった。2位は稲見。あと一歩のところまで迫ったプレーは「さすが」。3位手塚。今年のラブラブ愛ランドの主役は、見事柿本越えを果たした。4位は柿本。そのショットは今も輝き続け、いつまでも目標であり続ける。
 それぞれが、互いに励まし合いながら真剣勝負を楽しむ姿は、とても素晴らしいものだった。
【黒渕正人】
「マスター」
10人で争われた今年のプロ・マスター部門。決勝進出を果たしたのは5名。
川崎篤人(栃木)、藤井善行(埼玉)、江原隆夫(東京)、平林錠太郎(東京)、Carl Garrity(埼玉)。
準決勝終了時点では、2nd、3rdラウンドを連続9アンダーの50で快走した川崎が、独走で2位以下を大きく引き離す状況。一方、江原と藤井、平林とCarlは、それぞれ同スコアで並び、2位争いと4位争いが楽しみな決勝が#15からスタートした。
#15「岬」ゴールをデッドに攻めた平林がバーディーに対し、Carlはパートなりリードを許す。
#16「ワールド」ではBig Drive 2投で川崎がバーディー!とし、Carlは痛恨のボギーで平林との差を広げてしまう。2位争いの藤井と江原は連続パーでお互い一歩も譲らず。
#17 は川崎がボギーとするも他は全員パーで順位に動きなし。
#18 上位3人はパー。平林がナイスショットでゴールにピタリと寄せると、追うCarlもまたデッドに狙って両者共にバーディーゲット!
藤井と江原は4ホール連続パーで膠着状態。4位争いは平林が2投リードで難易度高の#1を迎える。
#1池越えのプレッシャーもさることながら、その後の林間をどう攻めるか?が難しい#1で試合が動く。林間を巧みに抜いた川崎、平林、Carlはバーディーゲット!林間に苦戦した藤井がボギー、江原がダブルボギーとなり、2位争いの均衡が遂に破れ、藤井が単独2位となる。
迎えた最終#14 独走川崎は終始安定したショットを続け、最終ティーショットもゴール右2mのナイスショット!藤井もベタピンにつけるナイスショット!平林も安定したショットでパーゲット。江原とCarl最終ホールにリスク覚悟の勝負を懸けたがボギーに終わり、川崎のウイニングショットとなるバーディーパットが決まって決勝ラウンドが終了。
2位に15投差をつけて優勝を果たした川崎のスコア198は、全体でもプロ・オープン優勝のT2菊池哲也の196に次ぐものであり、独走での快勝はまさしく「みちのくひとり旅」・・・でありました。
【伊東格】
「マスターレディース」
決勝に残ったのは、佐藤教子選手(茨城県)・兼弘真由実選手(栃木県)・金子慶子選手(東京都)・大滝和枝選手(秋田県)の4名。
決勝は、今回新たに登場した#17(牧草地下ろし、120m/Par3)からのスタート。
どの選手も安定したショットとアプローチで、順位が変動することが無いか…と思われたが、ロングホールで金子選手の伸びのあるショットが他の選手に差をつけ、佐藤選手を追い上げる。しかし、佐藤選手にミスは無く、逃げ切る形で優勝を決めた。2位には、後半素晴らしいアプローチで確実にスコアを伸ばした兼弘選手、3位には金子選手、4位は終止安定したショットで攻め続けた大滝選手となった。
【伊東礼子】
「グランドマスター」
決勝に残ったのは、レフティー山本浩隆(秋田)、常連の大滝朗(秋田)、金子栄治(東京)、そして準決勝で同郷櫻井を抜いて勝ち上がった阿久津美智彦(栃木)の4名。中でも山本は公式戦の出場が少なく、秋田や岩手のプレーヤー以外にはあまり知られていなかった存在だけに、いつもの常連さんとは違った顔ぶれに、緊張感が走った。もちろん実力は折り紙つきで、自然体のフォームから滑らかな軌道を描くディスクには思わず見とれてしまう美しさがある。秋田や岩手のマンスリーには愛犬を連れて参加し、息の合った妙技を見せてくれるドッグプレーヤでもある。
さて、その山本から5打差で大滝、1打差で金子、さらに4打差で阿久津という状況で#18ホールから決勝が始まった。ここで金子が痛恨の2連続OB、パーでしのいだ阿久津と1打差となる。山本はパー。続く池越え#1ホールはレフティーらしく左から回し込んだ山本がバーディー。あとの3名はそろってパーをセーブ。3ホール目の#14で金子が20m超のスーパーパットを決めスタートホールでのダブルOBを挽回。逆に阿久津は2投目に痛恨のOBを喫し、2位につける大滝との差は広がってしまった。#15は全員パーでしのぎ、残すところロングの2ホールとなった。#16は山本、大滝が正確なショットでパーをセーブ。最終ホールとなる#17。ベテランの小技が冴え、山本を除く3名が簡単にパーでホールアウトし、5mのパーパットを残した山本にウィニングパットの舞台をしつらえた。緊張を強いる場面ではあったが、冷静にパーパットを沈めた山本が、2位以下にさらに差をつけて、見事にプロ・グランドマスター初勝利を飾った。
山本さんと共にディスクを楽しむのは愛犬リンダ。山本さんのリンダ、つまり山本リ○ダ。秋田・岩手ではよく知られている話です。
【横田一平】