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第12回みちのくオープンが、8月5日、6日の2日間、岩手県北上市の北上総合運動公園および岩手県立翔南高等学校敷地内の特設コースで開催されました。


コースレイアウトを見直し、ラウンド時間短縮を図った甲斐がありほぼスケジュール通りの運営となりました。施設利用や会場使用での制限がありましたが、「みちのくの基本」というべき「池越え・池周り・林間」を中心に「攻略する楽しさ」を楽しんでいただけたと思います。天候的には、朝の涼しい時間と午後の暑さによりかなりタフなコンディションでの大会となりました。技術とともに精神力も試される「みちのく」は健在でした。
【アマ部門】「アドバンス」
公式戦初参加の手塚(山形)がみちのく常勝の山口(栃木)を抑え、2差のリードをもって初日を終えた。しかし、第3Rにアマ最高スコア「54」で回った山口がそのままの勢いで決勝でもスコアを伸ばし5連覇を果たした。二日目にスコアを伸ばせなかったが、手塚が2位と健闘した。3位は岩手の中村、4位は前回に続き佐々木(宮城)が入った。
「アドバンスレディース」
4名での争いとなったこの部門。第1R、第2Rとクラストップスコアで回った菜花(福島)の圧勝かと思われたが、二日目第3Rに東京の金子(慶)が一気に10差を縮め猛追。決勝でも追いすがったが2投届かず。優勝は逃げ切った菜花、2位に金子が入った。駒場(宮城)は昨年に続き3位、4位は同じ宮城の阿部(早)という結果となった。
「マスター」
第1Rからトップに立った眞坂(秋田)が2位以下を引き離して優勝、強さを見せつけた。2位には混戦を抜け出した万崎(福島)が入り、3位は第3Rと決勝で12差をひっくり返した福島の斎藤(正)、後半で調子を落とした地元岩手の高橋が4位となった。
「グランドマスター」
安定した強さを示した地元岩手の菊池が一度もトップを譲ることなく優勝。2位には福島の吾妻が前回大会の4位から順位を上げて入賞。3位と4位は星(宮城)と渡邊(福島)がスコアで並び3位タイとなった。
「グランドマスターレディース」
栃木の渡辺(洋)、福島の児玉、茨城の神浦による3名の争いはラウンド毎に首位が入れ替わる接戦、初日を終えて全員が同スコアで並んだ。2日目第3R、神浦が踏ん張る中。渡辺と児玉はスコアを伸ばせず終了。結果、優勝は神浦、2位児玉、3位渡辺となった。
「シニアグランドマスター」
実力伯仲のこの部門。第1R地元の斎藤がリードするも、続く第2Rで神浦(茨城)が追いつき勝負は二日目に。斎藤が神浦を引き離し優勝。2位には神浦と第3Rの巻きかえしで追いついた髙野(埼玉)が2位タイで入賞。4位は飯崎(福島)となった。
「レジェンド」
3名での争いだったが、第1Rから決勝まで、一度も順位変動のない珍しい結果となった。優勝は、常にトップだった有賀(茨城)、2位は福島の髙橋(義)、3位は京都の田中という結果であった。
【プロ部門】「プロオープン」
   第1Rは秋田の大滝(陽)が白井(東京)を1差で抑えリード。松田(栃木)と福田(愛知)が4差で追う展開に。第2R、白井が「55」でまとめたのに対し、他はスコアを伸ばすことができず7差となる。第3Rでも白井の安定感は抜群、差が縮まらない。また、福岡から初参戦(しかもオープン部門)の岩崎(麻)が福田を逆転し4位で準決勝Rへ。決勝では、大滝が意地を見せマツダを逆転。結果、優勝は白井。2位大滝(陽)、3位松田、4位岩崎(麻)となった。なお、岩崎(麻)が性別を越えオープンで4位入賞というのは特筆すべき快挙であろう。
「プロレディース」
予選を終わって決勝に残ったのは、福原(愛知)、佐藤(東京)、兼弘(栃木)、関口(茨城)の4名。ティータイムでのスタートとなった#1関口が差を詰め上々のスタートをきった。しかし#13でダブルボギー#17、#18ボギーと追いすがることができなかった。兼弘は#17で痛恨のトリプルボギーで撃沈。結局、福原が余裕で逃げ切り優勝。前回優勝の佐藤(幸)は追いつくことができず2位。3位兼弘、4位関口という結果となった。
「プロマスター」
川崎(栃木)が第1R「55」で抜け出すと、そのままトップを譲ることなく独走。2位争いは江原・平林・武蔵の東京勢と高山(兵庫)と福島の髙橋(伸)。6名での準決勝でも川崎は安定、そのままの勢いで決勝もスコアをまとめ15差をつけての優勝。2位は江原。3位平林は、準決勝決勝と江原に迫りながらも届かず。4位には武蔵が入った。
「プログランドマスター」
 第1R、工藤(神奈川)が藤井(埼玉)を抑えリードするも、続く第2R藤井が「59」を出し逆転。決勝でもリードを保って優勝。2位には工藤。3位は1差を争う好ゲームを制した櫻井(栃木)、阿久津(栃木)は惜しくも4位となった。
「プロシニアグランドマスター」
予選を終え、2位と11差をつけてトップ金子(東京),2位河合(千葉)、3位諸岡(東京)そして、第3Rで大滝(朗)を逆転した髙野(秋田)が決勝に進んだ。決勝は6ホール。ミスが出れば簡単にスコアが乱れるコースである。しかし、金子はスコアを乱すことなく余裕の優勝。2位争いは1差を争ったが、ひっくり返ることなく河合が。3位諸岡、4位髙野という結果に終わった。

みちのくオープンも12回、干支も一回りしました。今年も素晴らしい会場を提供してくださった岩手県立翔南高等学校をはじめとする関係各位、全国から参加してくださったプレーヤーの方々に対し、あらためて感謝申し上げます。

トーナメントディレクター
黒渕 正人