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第18回東北オープンが、10月7、8日の両日、秋田県由利本荘市水林スポーツ公園において、プロ29名、アマ20名の参加により開催されました。
東北オープンといえば強風が名物となっていますが、今回もお約束のように、台風25号の暴風に見舞われ、初日は1ラウンドのみ実施し、2日目に2ラウンド目と、3ラウンド目を全員決勝という変則日程となり、選手の皆さんには申し訳なく思っております。



初日、風が少し弱まってから(それでも風速20m超)の第1Rは、やはりアンダーパーはおらず、皆さん、強風に翻弄された中、プロオープンの白井一夫選手が55と、風に対する強みを発揮し抜け出します。続くのは、57の高橋祐輔選手とマスターの藤村成選手。50台で回ったのはこの3名だけとなりました。

2日目、台風一過の秋晴れ、無風という好条件になり、皆さんいよいよ本領を発揮し始め、プロ部門では、グランドマスターの藤井善行選手が49を叩き出し、後続との差を13に広げ独走状態。オープンの白井選手も51と、2位に上がった佐々木健二選手に9差をつけます。マスターは、藤村選手が地力を発揮し、川崎篤人選手と丹治憲明選手にそれぞれ1差をつけトップをキープ。シニアグランドマスターでは、常勝金子栄治選手が安定したプレーを見せ、4差でトップに立ち、2位には、このところ好調の大島竜也選手が4差で続きます。レディースは、兼広真由実選手が、今大会に娘がいない気楽さからか、のびのびとプレーし、2位以下に大差でトップを維持します。マスターレディースは、伊東礼子選手が準地元の利を生かし大きくリードします。
アマチュア部門では、アドバンスの神林至選手が2ラウンド目に58とスコアを上げ、2位以下に大差をつけます。マスターは、村上明光選手と白井芳一選手が1差で競り合いを続け、グランドマスターでは、菊池茂樹選手と五十嵐守選手がともに安定したプレーを見せ、3差で菊池選手がリードします。シニアグランドマスターは、水林の帝王:真坂正男選手が2ラウンド目に59を出し、これも実力者の斎藤武志選手に4差をつけトップに立ちます。シニアグランドマスターレディースは2人のエントリーで、児玉尚代選手と大井孝子選手の福島勢同士の戦いとなりましたが、児玉選手が各ラウンドでリードする展開となります。

日程変更により全員での決勝となった午後からの最終ラウンド。
プロオープンでは、白井選手が安定したプレーを続け、後続に11差で2年ぶりの優勝。2位には地元佐々木健二選手、3位には大滝陽平選手、4位に望月淳選手が入りました。
マスターは、川崎選手と藤村選手の一騎打ちとなり、同スコアで迎えた最終ホールを手堅くパーで上がった川崎選手が連覇を飾りました。2位に1差で藤村選手、3位には2ラウンド目まで健闘した丹治選手、4位江原隆夫選手となりました。グランドマスターは、終始安定したラウンドを続けた藤井選手が危なげなく19差で優勝。2位横田一平選手、3位伊東格選手、4位櫻井康生選手と続きました。シニアグランドマスターは、金子選手が決勝でも好調を維持し、必死に追いすがる大島選手を振り切って2連覇を飾りました。2位に6差で大島選手。3位には大崩れせずに耐えた阿久津美智彦選手、4位には、2ラウンド目に22投詰めた大滝朗選手が、諸岡通容選手、河合伸浩選手を1差でかわし最下位から浮上。レディースは、兼広選手が差を広げ、うれしいプロレディース初優勝。2位に渡辺聡美選手、3位に復活の大滝和枝選手となりました。マスターレディースは、伊東選手が決勝も安定してこのクラス初優勝を飾り、2位に金子慶子選手、3位菜花厚子選手となりました。
アマ決勝は、アドバンスでは、神林選手が、17番アイランドホールの「漢の勝負?」に耐え抜き、昨年の4位からうれしい初優勝。2位に漢の勝負を避けた阿部良博選手、3位に黒渕正人選手、4位に5年ぶり出場の石川権一選手と続きました。マスターは、決勝で2位以下を突き放した村上選手が2年ぶりの優勝。2位に白井芳一選手、3位打矢隆一選手となりました。グランドマスターは、菊池選手が決勝でも危なげないプレーで逃げ切り、4連覇を達成。2位には五十嵐選手、3位に決勝で盛り返した高橋伸直選手が入りました。シニアグランドマスターは、真坂選手がその差を広げ、常勝斎藤選手を突き放して優勝。2位に斎藤選手、3位に水林初見参の木下実選手が入りました。シニアグランドマスターレディースは、ペースを崩した大井選手との差を広げた児玉選手が優勝、大井選手が2位となりました。

台風の影響で、皆様にはご心配をおかけいたしましたが、終わってみれば、例年どおり、簡単なようで難しい、バーディーが取れそうで取れない、上り下りがきついという声が多く聞かれ、終わってみればトータルアンダーパーが一人だけという今大会ですが、皆さん、水林の不思議な魔力を存分に感じていただけたことと思います。
表彰式では、恒例の秋田の特産品が当たるお楽しみ抽選会も行われ、新米、地酒ほか秋田の名産をたくさんお持ち帰りいただきました。
各部門で優勝された皆様、おめでとうございました。
そして入賞者の皆様、残念ながら入賞できなかった皆様も、また不思議に満ちた東北オープンへ是非お越し下さいますよう、スタッフ一同、心からお待ちしております。

最後に、今大会の開催にあたりまして御協力くださいました岩手県協会の皆様、JPDGA、由利本荘市教育委員会、ほか関係者の皆様、ご参加いただいた選手の皆様に心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

第18回東北オープントーナメントディレクター
秋田県ディスクゴルフ協会副会長 大滝  朗