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~私の観たチームJAPAN~ 08.10.22 PDGA#6075白井

2005年に初参加のこの夢舞台に、再び参加する幸運に恵まれました。

好天に恵まれたノースキャロライナ・シャーロットにあるウインスロップ大学で、今年10回目を迎えるUSDGCの記念大会が開催されました。世界最高峰とされるこの大会に、アメリカ内外から188名のトップ選手が参加して4日間の熱い戦いが繰り広げられました。
日本からは、6月に行われたジャパンオープンで梶山学(2位)、菊地哲也(11位)、実広泰史(19位)、白井一夫、松田英明(22位)の5名の選手が選出されましたが、参加は梶山、実広、白井の3選手となりました。

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さて、今回のコースはというと、基本的なレイアウトに大きな変化は無いようです。
私自身、5割以上(2/4)バーディーを取ったホールが4つありましたから、普通なら64(パー68)というスコアが十分可能なコースです。
しかし、OBなしで回ることの難しさは、異常なほどで、気の抜けるショットは、ぴったり寄ったパットだけと言っても過言ではありません。

<私の見たチームジャパン>
9月27日(土)にアメリカ入りしたチームJAPANは、現地時間午後4時過ぎにもかかわらず、まずは1ラウンドを行いました。
続く3日間は、1日2~3ラウンドをこなすハードな楽しい時間となりました。
練習2日目の2ラウンド目、私の目標とするリック ボルクス(2006マスターチャンピオン)と一緒に回る機会に恵まれ、4人のラウンドを行いました。驚いたのは、パターも含めロック、QFとほとんどが150クラスのディスクでした。2006年勝った時も150クラスがメインディスクであったとのことで、150クラスを使用するキッカケとなったメジャー大会「ジャパンオープン」をとても評価していました。もちろん何枚かはヘビーを使っていましたが、違和感無くどちらとも使いこなしていました。

練習の方は順調に進み、全員がパーソナルベストを上回るスコアでラウンドできるまでの仕上がりを見せて、本番に臨むことが出来ました。
各選手の今回の目標を簡単に列記すると以下のようになります。
梶山選手:60を切るスコアを目指し優勝争いに絡むこと。(優勝者の平均Avは59)
実広選手:一日4アンダーをベースとしてシード権獲得。(実際は-15が20位シード圏)
私:ベストスコアを重ねカットラインをクリアして4日間ラウンドする。
(カットラインは、約3割がカットの3日間終了時点で(+19)でした)

10月1日(水)いよいよ試合が開始されました。
梶山選手は、初日、まだまだの感じで-6と余裕を持ってのスタートでしたが、その後は、アンダーは重ねるものの今一歩の感じです。しかし、20位以内のシード順位はクリア(17位)して3日間を終えました。
実広選手は、初日-3とまずまずのスタート。しかし、2日目に+3をたたき0とし、3日目は復活の-5としたもののシードまでは最終日の爆発が不可欠となりました。
私は、今までの自己記録75を終始上回る健闘で、カットラインを2打上回って決勝ラウンドへ進出することが出来ました。
さて、いよいよ最終日です。
梶山選手は16番ホールを終わって17アンダー。シード権争いは15~16アンダーあたりを動いていましたが、シード権はほぼ掌中と思われた残り2ホール。
17番アイランドホール。ほとんどミスの無かったホールの1投目、ショートして歯車が狂ったのか、2投目もショート。3投目やっと入るもののパットが入らずダブルボギー。続く18番はバーディーホールのはずが、1投目力んでOB。ここでもダブルボギーとして、一瞬にしてシード権を失ってしまいました。この競技、いやUSDGCの恐ろしさをまざまざと見せ付けられた思いでした。
実広選手は、出だしは悪かったものの中盤バーディーラッシュ。12番ではイーグルも記録して一時トータル10アンダーパーまでスコアを伸ばしましたが、やはり17番で嵌まって、終わってみれば梶山選手と同じ4日目は-1となりました。
私は、カットラインから解放されたこともあり、4日間でベストスコアとなる72をマークして最終日を終えました。目標のリック ボルクスとは、1日同スコアがありましたが、平均して1ラウンド3打離れる結果となりました。
コースの難易度を考えると、健闘といえるチームJAPANでしたが、世界の進歩はその先を行っていた印象でした。なんといっても精度の差が全てであったように思えます。飛距離でも遜色無く、パット力は十分戦えるレベルだったように思いました。
梶山、実広両選手は、この悔しさをバネに来年以降、どんな飛躍を見せてくれるかとても楽しみです。

私はというと、1ラウンド目ジム マイヤー、4ラウンド目ブラッド ハモック、練習を含めると、マスター歴代世界チャンピオン3人と回れたことになります。個性的な選手たちで、ショットも多彩、とても刺激になるラウンドでした。また、一緒に練習ラウンドした梶山、実広両選手にはとても感謝です。2人をこんなじっくり見たことが無いことに気が付くとともに、とても勉強になった4日間でした。

今回、全てヘビーディスクを使いました。ラウンド中のバックはかなりの重量になりましたが、友人がキャディーとして同行、とても快適なラウンドが出来ました。
今回、プレーヤーズキットの中に名前入りチョッキが入っていて、観衆からも、選手からも、キャディーの存在が明確になっていました。ルールに合わせて変化してきた内容だと思いますが、とても良いサービスでした。
大会が終わってみると、もう1度挑戦してみたくなるコースでした。
2人に比べると、私の場合プラス飛距離が重点課題です。さあ、もう1度鍛え直して、来年に備えることにしましょう!!!

最後になりましたが、渡航の手配をはじめ、大会に必要な各種協賛等協力頂いたJPDGA、㈱ヒーローに心よりお礼を言いたいと思います。特に、ここに至る道筋を、何年にも渡って築き上げて頂いた㈱ヒーローのご苦労には頭の下がる思いです。ありがとうございました。