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第6回みちのくOPは、第13回日本OP、PDGAグローバルトーナメント、USDGC代表選考など多くの冠を戴き、NTとして開催されました。要項のWeb公開と同時にエントリーが殺到し、数日で定員を超えてしまう異常な事態となりました。全国のみちのくファン並びに大会関係者に大変なご迷惑をおかけしました。


さて大会はプロ・アマ合わせて91名の参加を得、これまでのみちのく定番に若干のアレンジを加えた特設18ホールで熱戦が繰り広げられました。コースの設計段階ではトップの選手が予選3ラウンド54ホールで-21~-18を超えることはあるまいと想定していたにもかかわらず、プロワールドから帰国したばかりの白井一夫、菊地哲也両選手は想定をはるかに超えた好スコアでラウンドし、コースへの対応力とそれをスコアに反映させる精度の高い安定した技術を見せつけました。
アマ部門の結果を紹介します。
【アドバンス】高倉兄弟に茨城の実力者大島と塩原、そして秋田、新潟、東京そして地元岩手の若手がどう絡むか注目していたが、なんと高倉兄弟に割って入ったのは埼玉の福留俊昌。また一人強い親父が現れた。
【アドバンスレディース】接戦を制したのは茨城の関口。2位にはこのところ安定感を増してきた前田を逆転した茨城の佐藤が入った。惜しくも決勝を逃した栃木の兼弘(成)の今後の活躍に期待。
【グランドマスター】白井芳一が危なげなく4連覇達成。実力者がひしめくこのクラス、誰が白井の牙城を崩すか楽しみである。
【グランドマスターレディース】久々に成立したこの部門を制したのは茨城の緒方。終始安定したプレーで、茨城のベテラン勢のレベルの高さを遺憾なく発揮した。
【シニアグランドマスター】秋田の高野が茨城の緒方を2打差で振り切り、最近の不調を払拭するうれしい三度目の優勝。80歳になろうというこのスーパー秋田人はおそらく世界のシニアあるいはレジェンドでも通用するはず。
【ジュニアU16】福留拓也・央也兄弟の1・2フィニッシュとなった。3位となった実広太陽はこのクラス最も多い4つのバーディーを記録している。
 プロ部門決勝の様子は、スコアラーを務めた岩手県スタッフからリポートが届いているのでご覧ください。(TD:横田一平)

 プロ部門決勝リポート
【オープン】
1打差でスタートした3、4位争い。互いを意識したスローが続く。決勝第2ホール(#3)で松田さんがバーディーをとり3位タイに並ぶ。早い段階で実広さんに追いついた松田さんの勢いは止まらず、迎えた決勝第4ホール(#16)でついに単独3位に浮上。好調の流れを渡さず、そのまま逃げ切り見事な下剋上フィニッシュ。手に汗握る戦いでした。
4打差でスタートした1、2位争い。抜群のアプローチで、初日から首位の白井さん。決勝第1ホール(#1)の一投から、安定感のあるスローをみせ連日の好調をアピールしてスタート。5打差で迎えた決勝第3ホール(#15)、淡々と追いかける菊池さんのプレッシャーからか突如として白井さんが崩れた。このホール終了時点で1、2位の差は一気に2打差まで詰め寄った。「まさか」は起こるのか。しかし、連日首位キープの白井さんは慌てなかった。決勝第4ホール(#16)へ移動する間に呼吸を整えると正確なスローが次々とキャッチャーに向かって投げ込まれた。最後まで首位を守り、白井さんが王者のフィニッシュ。すばらしい攻防でした。(高木)
【レディース】
#1通常よりも水量の増した威圧感たっぷりの池越え。多くのギャラリーの声援を背に受けレディース・ファイナルは幕を開けた。佐藤選手、2差で追う金谷選手、福原選手、実広選手と続くティー・スロー。佐藤、金谷はパーセーブ。福原、実広は沈獣ドボンの罠にはまりWボギー。#2ショートホールとはいえ、目の前両側とその奥にそびえ立つ松は厄介なホール。ハイザーラインでの冷静な攻略とコントロールで全員パーセーブ。#3地面よりもかさ上げしたゴールは今大会の趣向を変えたホールのひとつ。時折吹く気まぐれな風は周りに遮るものも無く、微妙にショットに影響する。しかしそれをものともせずにゴール脇に寄せた金谷がバーディとしパー佐藤に1差と追い上げる。福原3、実広4。#16 勝負を決するはこのホールか!? 通称バナナ。 両側OBのこのホール、自分を信じてのティーショットは綺麗に放物線を描きフェアウェイをキープ。そしてOBに泣く者。佐藤4、金谷5、福原4、実広7。 #17はトリプルマンダトリー。凱旋門のミニチュア番!?。二日間の激戦を物語るように上部はディスクで傷だらけ。全員マンダトリー通過とし、佐藤2、金谷2、福原3、実広3とする。#18「さあ最終ホールです!悔いの無いように投げましょう。」と声をかける。「はいっ!」と返事が返って来る。最後まで冷静に、しかし攻めるとこは果敢に攻略をした佐藤が3。連覇のかかった金谷は緊張の糸が切れたのか、攻めた結果なのか4。福原3。実広は声を枯らしての?4。結果、佐藤18、金谷19、福原21、実広25。佐藤選手は第2回みちのくオープン以来の優勝。そしてUSDGC出場権を獲得。おめでとうございます。(高橋)
【マスター】
4位まで5投差でスタートしたマスター決勝。注目の#1、トップの江原選手がいきなりOB。これにより一気に藤井選手が逆転、トップに立つ。#15、#16をバーディやパーとした藤井・江原選手に対し、高山、平林両選手は惜しくもOB。優勝争いは藤井選手と江原選手に絞られた。#16トリプルマンダトリー、ローラーで狙った藤井選手が痛恨の不通過。追いつくチャンスが来た江原選手だったが、バーディを取りきれず勝負は最終ホールへ。#18、藤井選手の「攻め」のティショットは、見事ゴールのエリアに1オン。逆転をかける江原選手は無念のOB。このホールをパーとした藤井選手が見事優勝を果たした。2位は2投差で江原選手。3位は高山選手、4位平林選手という結果だった。(黒パパ)
【グランドマスター】
プログランドマスター決勝は、工藤選手、六本木選手が-12、吉岡選手、デイナロートン選手が+3の同スコアで並び、事実上1、2位と3、4位決定戦となった。3、4位争いは前半堅実なショットを見せて、吉岡選手をリードしていたデイナ選手であったが、#16でまさかの5連続OBを出し自ら後退してしまった。
首位争いは六本木選手が前半ちょっとつまずきかけたが、後半で盛り返し、終わってみれば工藤選手に2打差をつけ優勝。工藤選手も頑張りを見せたが常勝六本木選手の前に今一歩及ばなかった。(菊池)

終わりに、すばらしい会場を提供してくださった北上市並びに県立翔南高等学校、そして大会を盛り上げていただいた全国のみちのくファンの皆様に心より御礼申し上げます。(スタッフ一同)